最近出会った建築-3 長崎県美術館! |
まず初日。
親和銀行大波止支店(設計:白井晟一)、長崎港(ドラゴン)プロムナード、長崎大波止ターミナル(設計:高松伸)から出島ワーフ前を通り、長崎県美術館(設計:隈研吾)を巡りました。
何と言っても、隈研吾氏の長崎県美術館が秀逸でした!
少し前のこのブログで同氏の設計した浅草文化観光案内センターを取り上げたことがありますが、それ以外に氏の建築を見たことがなかった私には、一寸衝撃的とも言えるくらいの出会いでした。2棟の建築を運河をまたいでブリッジ状につないだシンプルな配置構成ですが、薄くスライスした石をルーバー状に意匠化した、極めて繊細なデザイン。その繊細さが建築内外、家具、サインにまで徹底され、ともかく無条件に美しく、心を捉えました。(曇り気味の夕暮れ近い時刻の為、やや色がにぶく撮れているきらいがありますが)どの写真をお見せしようか迷います。思い切って4枚を選んでみました。他のカット、家具の写真等もお見せしたいのですが、又の機会にせざるを得ません。
石を、このように、スライスして、繊細に、軽やかに使うといった例は過去に無いのではないでしょうか。それが、見事に成功している。氏の並々ならぬ才能に出会うことが出来た1日でした。
その後、出島埠頭の出島ワーフに戻り、「出島朝市」で、暮れゆき、船や対岸の灯が灯っていく長崎港を前に、漁師が料理する野母崎漁港の獲れたての魚とビール・地元の焼酎(妻はお酒が飲めませんが)を心ゆくまで楽しみました。