最近出会った建築-4 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館 |
原爆公園ー平和公園ー如己堂ー浦上天主堂ー長崎原爆資料館(次の行程をにらみ、ここで軽くカレーライスで昼食)ー国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(設計:栗生明)ー(路面電車の予定を変更タクシーを拾って)ーナガサキピースミュージアム(設計:古市徹雄)ー大浦天主堂ーグラバー園ー(タクシー)ー眼鏡橋から中島川経由(長崎おくんち前の「庭見せ」で賑わう)ベルナード観光通り、船大工町、丸山公園をめぐり、再び眼鏡橋に戻り、橋のたもと2階のおばんざい料理紫織庵で陽の落ちた眼鏡橋、中島川を見ながら夕食。
2万歩弱も頑張りました。
原爆公園の爆心地モニュメント、医師永井隆が晩年過ごした2畳の如己堂。
思案橋をはじめとするさまざまな橋、そして中島川、その護岸、いずれも小さな玉石で積み上げられ、積み上げた人の手の温もり、歴史を感じさせる風情。
長崎総出で盛り上がる「おくんち」の前夜祭である「庭見せ」。町の歴史・人情味・祭りを控えた活気が感じられ、懐かしさが我々のの心を温かくしました。
そして、この日の最大の建築的収穫、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館。
「戦没者追悼」、「平和祈念」と言った、抽象的なイメージを建築化すると言う難しいテーマへの解答です。
静けさをたたえる水面、水面に屹立し爆心地に向かって並行する2つの薄緑色を帯びたガラスの直方体、直方体は水面下に深く伸び、地上から地下の闇に光を届ける。
そうした空間や光の構成が見事に「テーマ」に応えることに成功しているのを感じました。