最近出会った建築-5 ガーデンテラス長崎・ホテル&リゾート |
2日目、欲張って2万歩弱を歩き、予定を前倒ししてこなしたのには理由がありました。
当初、旅行案内で見た写真「ガーデンテラス長崎・ホテル&リゾート」の、パッチワーク状の外壁板張りに、なんとなく商業的なわざとらしさを感じて、見学はパスしようと思っていたのですが、初日の長崎県美術館が予想を超えて素晴らしく、建築家隈研吾の最近作であるこのホテルも、どうしても見てみたくなったのです。
午前中の炎天下、先日の強行軍の疲れも多少あってちょっとグロッキー気味でしたが、丘の上にある日本26聖人殉教地・記念館そして聖フィリッポ教会を訪ねました。
彫刻家舟越保武渾身の作、26聖人像が素晴らしかったです。
教会を出、坂を下り、車を拾い、長崎港を挟んで丁度対岸の傾斜地にある「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」に向かいます。
やはり、好かった!
ホテルと言う商業施設ですが、建築として、媚びることなく人の心を捉えます。
写真でいやらしと感じていた外壁も、なるほどと思わせるものが有りました。
内外を隔てる皮膜である外壁や、これを穿つ開口。建築の機能や環境、空気感にものすごーく繊細、敏感に反応して答えを出しているのを感じます。
とても爽やかです。長崎県美術館に共通するものですね。
エントランスロビー突き当りのレストランで、ランダムに穿たれた開口から長崎港を見下ろし、船の行き来に目をやりながら、ランチを楽しみ、最後の見学地出島に向かいました。