住宅用木材の乾燥技術。 |
氏は、一寸専門的になりますが、00年度「無背割り芯持ち柱材の高温乾燥技術に関する研究」で日本木材学会技術賞、01年度「針葉樹構造材の高温乾燥技術の開発とその実用化」で林業技術賞を受賞する等、大活躍中の若手研究家です。
私自信が確認したかった2ポイントに絞って、その内容を記してみます。
①住宅用木材の人工乾燥の、明らかになってきた、内外の割れを殆ど発生させず、強度低下の小さい最も理想的方法は、
初期段階で24時間、「高温セット法」により120℃で材面をドライングセット(高温で材細胞を軟化させ乾燥させた状態で温度を落としこれを固定させる)し、それ以降は中温以下のいずれかの乾燥方法(天然乾燥もOK)で目標含水率まで落とす方法である。
②塩尻市での実験結果では、丸太から製材した含水率94%の杉柱材13.2cm角は天然乾燥約8ヶ月で、含水率18パーセントに落ち、以降これを前後する値で推移している。
吉田氏によれば柱材の場合、季節・地域により変動はあるが、一般に6から8ヶ月で、18%位に落ちる。
材表面積比率の小さい断面の大きい梁材は、もっと時間がかかるとのことである。
こうした報告を、私たちは、木造住宅を設計監理する場合の重要なノウハウにつなげることが大切ですね。
area045での作品展示、ハウスケアでの講座担当、NPO法人家づくりの会での連続講座の企画・実施などによる忙しさなどで、又、又、このblogを休んでしまいました。少しゆとりも出来ましたので、今日から再び週1目標で 再開させていただきます。