立体的な町のような家-8/家族室 |
1階の家族室は南(右)側の子供室3室とランドリールーム、北(左)側の寝室とウオークインクローゼットに挟まれた、巾1.5間の東西に長い部屋です。
まだ、養生カバーが付き、家具もセットされていないので、十分に雰囲気をお伝え出来ずとても残念ですが、左手前の階段下に深夜電力を利用した蓄熱式暖房機が、階段先の180角の太柱と筋違の向こうに長さ2間、奥行き600の机が、そして右側個室側の壁には梁下までの高さ、半間巾の本棚が4本と1間巾のソファーが並びます。そうした様子をイメージして頂けると有り難いです。
蓄熱式暖房機が、単に家族室を温めるというだけでなく、冬季、ほっておけば上階や北側各部屋から集まってくる冷気を連続的に温めて上方に送る役目を担ってくれる筈です。
主要な採光は平面的には写真正面(東側)の3つのやや大きめのすべり出し窓、この窓と反対側、写真では写っていない後方(西側)洗面室の同サイズのすべり出し窓1つからの直接光、引き戸が解放されていれば右側個室やランドリールーム入口各開口から入ってくる間接光によっています。
そして左側手前の階段に屋上階段室南側開口からの光が小さな吹抜けの壁を反射しながら届きます。
十分では有りませんが、逆にそのことが、2階の居間や食堂とは又違う、落ち着いた雰囲気を醸し出すのではないかと思っています。