立体的な町のような家-23/光・風・眺望を楽しむ浴室・洗面。 |
前回blogに登場した和室の西側裏が浴室・洗面脱衣室になります。
この写真も、詳細な解説は、このシリーズのblog第16回を参照下さい。
「ブラインドを開放して湯船につかってみた!」とご主人が嬉しそうに話してくれました(この写真は、まだブラインド設置前の状態ですが)。
浴室からバルコニーに直接出られるのも、浴室で使用する小物をすぐ出して干せると好評です。
そして、もうひとつ。この写真洗面カウンター右手前(下の写真白い家具一番奥左)に設けた入浴時脱いだ衣類を投げ入れ、1階のランドリールームに送るリネンシューターも洗面脱衣室が片付き何時も綺麗にしておけると、特に奥様から喜ばれています。
前の写真とは逆方向、浴室側から、洗面脱衣室、トイレ方向を見たものです。
この方向からは窓の外に隣家が見えてしまうのですが、洗面・脱衣室からは丹沢方向の遠景が望め、捨て難いものがあり、施主と打ち合わせ、窓ガラスは透明としました。
(未設置のブラインドを半開にすれば外からは覗かれることなく景色を見ることが出来ます。)
浴室-洗面脱衣室間を透明合わせガラス(フィルムが挟み込まれていて、万一衝撃を与えひび割れても飛散しない)とし、3室のさわら板張りの壁面が同ツラで続くので、全体が一室のように広々と見えます。
最近、住宅内部、特に厨房コンロ前や浴室でのタイルの使用を嫌う傾向があります。主として油等による目地の汚れ(厨房)やカビの発生による目地の黒ずみ(浴室)等がその理由と思われます。
この住宅でも設計段階で施主特に奥様の懸念はかなり強いものがありました。
しかし、ユニットバスではこの写真のように自由な位置に窓や出入り口をとることが出来ません。
この浴室では、INAX社の防汚目地材「スーパークリーンバス・トイレ」(セラミック(抗菌)仕様で細菌の発生を抑制、水・カビの栄養源の浸透を抑え優れた防カビ性を長期間維持する/メーカー説明)を採用しました。
タイル部分は磁器ですので汚れの浸透の心配はまず有りません。
昨日、この住宅を訪ねましたが、窓を開放していると、数時間でタイルも目地も乾燥してしまい、ユニットバスでカビに悩まされたのに比べ、むしろ上々の状況だとの、奥様の話を聞くことが出来ました。
撥水性自然塗料を施した壁サワラ板も、換気に留意していれば、これまでの実績から、まずカビの発生はないと思います。