立体的な町のような家-24/家族室に下りる。 |
(このシリーズブログ第15回で工事中の柱や階段が養生されている同じアングルの写真をお見せしていますので、その時の説明も参照下さい。)
左右(南北)を個室群に囲まれ東西の窓と階段吹抜け上部から届く光、左(南)側個室入り口の引き戸が解放されていればそこから届く光が加わる程度の限られた光量が、かえって守られ落ち着いた雰囲気を誕生させたように思います。
左側個室入口脇の、現在本棚が置かれていない壁の前にソファーが置かれると、右(北)側手前の2間(3.64メートル)長さの机とあいまって、お子さんや夫妻のゆっくり滞留する時間が増え、ぐっと家族室らしい機能を発揮することになる筈です。
前の写真と反対側に立つと、そこは階段吹抜け真下、見上げると覆いかぶさるような階段、2階居間・食堂、例の樹木のようなオブジェが目に飛び込んできます。
以前のblogで、2階の居間・食堂を広場に、このオブジェを広場に木陰をつくる樹木、そして町のランドマークに例えたことがありましたが、この家族室は、さしずめ、何軒かの住宅に囲まれた小さな広場=ポケットパークあるいはプライベートな中庭ということになるかも知れません。