浅草文化観光センター |
会場は雷門斜め真ん前の、つい最近新築成った「浅草文化観光センター」。
設計は、この所テレビでも盛んに紹介されていますので、ひょっとするとご存じの方もおられるかも知れませんが、今、世界を股にかけ、大活躍中の建築家隈研吾によるものです。
近くの東京スカイツリーの影響も有ってか、雷門周辺、この観光センターも、かなりの人出で賑わい活気づいていました。
それにしても、これまでのさっぱりしスマートなモダン建築を見慣れた目には異様に見えませんか?平屋を7層も積み重ねたような外観、よくぞ建ててしまった!そんな風にも感じます。
交差点を渡って道路反対側の雷門の方から腕を組んで、しばし眺めることにしました。
うーん。この形や素材、色あい。普通、建築を設計する時に目指す美しさやスマートさ、一寸欲張れば芸術性、そうしたものからはほど遠い感じもします。
しかし、(写真)両脇に見えるようなモダン建築(あまり質の高いものではないようですが)のようなものがここに建っていたとしたら、一寸寂しい、興ざめしてしまうのも確かです。
良い意味でですが、仰々しく大提灯をぶら下げた朱塗りの雷門に対して、この建築が、立派に、堂々と相対して、この界隈の雰囲気を盛りたてている!
そう、私は実感し、そう結論づけることにしました。
観光センター途中階から、雷門から浅草寺への仲見世を俯瞰した光景に心魅かれ、シャッターを押しました。この仲見世通りに直行していく筋もの商店街が賑わい、さらにその左側へしばらく行くと、赤ちょうちんを連ねた、飲み屋街が延々と続くことも、知りました。
(右方向、吾妻橋を渡って、例の屋上に金色の炎がたなびく、スタルク設計のアサヒビール・ビル隣の会場の二次会で盛り上がった後、その飲み屋街にくり出て、ちゃーんと「ホッピー」で再度乾杯し、実地確認しましたので間違い有りません。)
いやー、浅草の活気、人の賑わい、湧き上がるようなエネルギーをもらった、1日でした!!
隈研吾も、きっと、このエネルギーをもらって、あの[浅草文化観光センター」の構想を練ったのに違い有りません。
ひょっとすると、この建築は、やや閉そく感漂うモダニズム建築に風穴を開けようとする、あるいは、建築に新たな価値を見出そうとする、偉大なる?挑戦であるのかも知れません。