野口泰司建築工房 建築日記:住宅
2019-03-31T15:47:26+09:00
noguchintk
建築活動の中で心動かされた事など
Excite Blog
立体的な町のような家-27/外観。
http://noguchintk.exblog.jp/16525037/
2012-07-29T14:06:00+09:00
2012-08-02T17:57:17+09:00
2012-07-29T14:06:17+09:00
noguchintk
住宅
まだまだ子供室、寝室、ウオークインクローゼット、ランドリールーム、下足室、食品庫なども案内させて頂きそこで考えたことをお話し、参考にして頂きたいのですが、それらについては、改めて別の機会に譲らせて頂くこととし、今回を持ちましてこのシリーズblog「立体的な町のような家」を一休みさせて頂き、次回からは別のテーマで、記事をお届けさせて頂く予定です。
最終回は、外に出て、この住宅の、完成しました外観を見て頂こうと思います!
北側道路からの斜め左からの外観。手前駐車スペースの床高さが住宅2階の床高さにほぼ等しくなるよう計画されていますので、北側からは平屋建ての住宅のように見えます。
列柱の立つ米ヒバ木製アプローチデッキから奥の杉木製ドアを経て玄関に入ります。
左側母屋開口と駐車場間の空きスペースには、その後計画通り、施主希望のかなりの樹高のもみじがアトリエたね(造園事務所)の手によって植えられました。まだフェンスにその頂部が見える程度の高さですが、来年あるいは再来年くらいには大分育って、内部居間・食堂と北側道路や東側階段間の心地よい素敵な緩衝になる筈です。
(詳しい説明はシリーズblog第25,13,5回でしています。是非参照下さい。)
北側道路から真正面に見ました。
正面中央の木製アプローチデッキは、この住宅(町)から都市へ向かう発着デッキでも有ります。
南側左寄りから見上げた外観です。
住宅の左(西)面に雨水貯留タンクが見えます。
(このblog第14回でルーフバルコニーや屋根上の太陽光発電パネルが見える、もっと遠くから見た外観の写真をお見せしています。その時の詳しい説明も参照下さい。)]]>
立体的な町のような家-26/天空と握手するルーフバルコニー。
http://noguchintk.exblog.jp/16439366/
2012-07-22T19:51:00+09:00
2012-07-29T13:03:52+09:00
2012-07-22T19:51:42+09:00
noguchintk
住宅
これ等の家具が搬入されてから丁度1カ月ほど経つかと思いますが、その間にご家族で、もう数回もルーフバルコニーで食事をされたとのことです。
2階居間・食堂から見上げた屋上階段室。
その左(南)側開口の外がルーフバルコニーです。
そこにまで至る階段、そしてルーフバルコニーに面し光の差し込む窓や出口が直接視界に捉えられることで居間・食堂とルーフバルコニーは心理的にぐっと近づくことになりました。
ルーフバルコニーを南東方向に見た光景。
遠望右側は遠く横浜みなとみらい地区まで続きます。
北側に階段室、東西に屋根を刳りぬいて出来た勾配を持つ袖壁に囲まれ、
木製の食卓、ベンチそしてイス5脚がセットされたルーフバルコニーは、屋外の一部屋と言った感じになりました。
実は、2階浴室他の水廻りで使用したサワラ縁甲板厚15×有効巾110の内、発注の行き違いで残ってしまった節有り分を、何かに有効利用出来ないだろうかとの施主の要望に、この家具を提案させて頂きました。
工務店にあたってもらった所、アプローチデッキに使用した床板米ヒバ厚30×巾140の端材も何とか利用出来る程度あることも判明しました。
(サワラも米ヒバも水に強いことでは針葉樹トップクラスです。)
節有りサワラ縁甲板の節の比較的少ない分を利用しサネや溝部分を切り落とし100巾とし食卓の天板やベンチ・椅子の座部分にスノコ状に張る。
米ひば床板は巾を2つに割って70巾とし食卓・ベンチ・イスの骨組みに使う。
食卓の脚4本だけは新たに90×90×3mの米ヒバ角材1本を発注してこれに充てることとし、さっそく設計図を作成しました。
残材の加減で、一部部材の寸面は棟梁のアドリブ的調整が加えられています。
同じく南西方向を見た光景です。
あいにく曇っていて見えませんが遠望右側の向こうには遠く丹沢の山並みが続きます。
大分昔、設計させて頂いた3階建て木造住宅の屋上に招かれ、夕暮れ時、刻々と夕日の傾いていく行く中で、杯を重ね食事した時の楽しさを、小学生(設計開始時点)3人のお子さんがいるこの住宅のご家族にも日常的に是非味わって頂きたいと秘かに願って提案させて頂いたルーフバルコニー。
これまでのblogでこの住宅のさまざまな個所を町の広場、ポケットパーク、ランドマークや木陰をつくる樹木に例えてきましたが、さしずめここは南に180度のパノラマの開ける小さな展望公園と云った所でしょうか。
ルーフバルコニーについてはこのシリーズblog3回でも詳しく説明していますので参照下さい。
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立体的な町のような家-25/アプローチデッキから玄関、居間・食堂へ。
http://noguchintk.exblog.jp/16377587/
2012-07-16T19:33:00+09:00
2012-07-28T16:21:00+09:00
2012-07-16T19:32:56+09:00
noguchintk
住宅
順序を変更して、玄関前の木製アプローチデッキ、そして玄関に入り、居間・食堂へ向かうまでの写真をお見せしたいと思います。
木鏝で直荒らししてもらったコンクリート土間の駐車スペースを横切って、米ヒバスノコ板厚30張りのアプローチデッキに踏み込みます。施工最終段階での施主からの強い要望に答え、(写真では分かり難いかと思いますが)勾配のある駐車場コンクリート土間端を削ぐようにしてデッキ床高さ間の段差を解消して車椅子でも出入り出来るように工夫しました。
デッキから玄関土間へも段差なしでゾロで入ります。
列柱受け梁天端もスノコ板天端に揃え、床面から柱が直に立ち上がったように見せてスッキリ納めています。
列柱間に設けられたインターフォン(よく見て頂くと列柱、右から2本目と3本目間にちょっと出っ張った黒いものが見えますが、これが照明、その少し下にインターフォンが見えます)のカバーや玄関ドア左上の表札は未施工の状態です。
打ち放しコンクリートの門状の右側立ち上がりにセットされた黒い箱は郵便受け。コンクリート厚さ15センチとまったく同じ奥行き寸法の既製品を探し出し採用したものです。
(その他、アプローチデッキ廻りについてはこのシリーズblog5回、14回等参照下さい。)
このシリーズblog9回で紹介しました玄関に入って正面上部0.5坪の吹抜けを見上げます。
(詳しくはblog9回を参照下さい。)
吹抜け下を左(東)に向くと、居間・食堂が見え、blog21回の光景が展開することになります。
左側の開口は食品庫への入り口(引き戸が開けられた状態)。食材等買い入れた折、この食品庫を経て、直接居間・食堂へ抜けることも出来ます。]]>
立体的な町のような家-24/家族室に下りる。
http://noguchintk.exblog.jp/16273891/
2012-07-08T16:57:00+09:00
2012-07-28T16:23:43+09:00
2012-07-08T16:57:05+09:00
noguchintk
住宅
(このシリーズブログ第15回で工事中の柱や階段が養生されている同じアングルの写真をお見せしていますので、その時の説明も参照下さい。)
左右(南北)を個室群に囲まれ東西の窓と階段吹抜け上部から届く光、左(南)側個室入り口の引き戸が解放されていればそこから届く光が加わる程度の限られた光量が、かえって守られ落ち着いた雰囲気を誕生させたように思います。
左側個室入口脇の、現在本棚が置かれていない壁の前にソファーが置かれると、右(北)側手前の2間(3.64メートル)長さの机とあいまって、お子さんや夫妻のゆっくり滞留する時間が増え、ぐっと家族室らしい機能を発揮することになる筈です。
前の写真と反対側に立つと、そこは階段吹抜け真下、見上げると覆いかぶさるような階段、2階居間・食堂、例の樹木のようなオブジェが目に飛び込んできます。
以前のblogで、2階の居間・食堂を広場に、このオブジェを広場に木陰をつくる樹木、そして町のランドマークに例えたことがありましたが、この家族室は、さしずめ、何軒かの住宅に囲まれた小さな広場=ポケットパークあるいはプライベートな中庭ということになるかも知れません。
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立体的な町のような家-23/光・風・眺望を楽しむ浴室・洗面。
http://noguchintk.exblog.jp/16210434/
2012-07-01T19:13:00+09:00
2012-07-28T16:26:41+09:00
2012-07-01T19:13:21+09:00
noguchintk
住宅
前回blogに登場した和室の西側裏が浴室・洗面脱衣室になります。
この写真も、詳細な解説は、このシリーズのblog第16回を参照下さい。
「ブラインドを開放して湯船につかってみた!」とご主人が嬉しそうに話してくれました(この写真は、まだブラインド設置前の状態ですが)。
浴室からバルコニーに直接出られるのも、浴室で使用する小物をすぐ出して干せると好評です。
そして、もうひとつ。この写真洗面カウンター右手前(下の写真白い家具一番奥左)に設けた入浴時脱いだ衣類を投げ入れ、1階のランドリールームに送るリネンシューターも洗面脱衣室が片付き何時も綺麗にしておけると、特に奥様から喜ばれています。
前の写真とは逆方向、浴室側から、洗面脱衣室、トイレ方向を見たものです。
この方向からは窓の外に隣家が見えてしまうのですが、洗面・脱衣室からは丹沢方向の遠景が望め、捨て難いものがあり、施主と打ち合わせ、窓ガラスは透明としました。
(未設置のブラインドを半開にすれば外からは覗かれることなく景色を見ることが出来ます。)
浴室-洗面脱衣室間を透明合わせガラス(フィルムが挟み込まれていて、万一衝撃を与えひび割れても飛散しない)とし、3室のさわら板張りの壁面が同ツラで続くので、全体が一室のように広々と見えます。
最近、住宅内部、特に厨房コンロ前や浴室でのタイルの使用を嫌う傾向があります。主として油等による目地の汚れ(厨房)やカビの発生による目地の黒ずみ(浴室)等がその理由と思われます。
この住宅でも設計段階で施主特に奥様の懸念はかなり強いものがありました。
しかし、ユニットバスではこの写真のように自由な位置に窓や出入り口をとることが出来ません。
この浴室では、INAX社の防汚目地材「スーパークリーンバス・トイレ」(セラミック(抗菌)仕様で細菌の発生を抑制、水・カビの栄養源の浸透を抑え優れた防カビ性を長期間維持する/メーカー説明)を採用しました。
タイル部分は磁器ですので汚れの浸透の心配はまず有りません。
昨日、この住宅を訪ねましたが、窓を開放していると、数時間でタイルも目地も乾燥してしまい、ユニットバスでカビに悩まされたのに比べ、むしろ上々の状況だとの、奥様の話を聞くことが出来ました。
撥水性自然塗料を施した壁サワラ板も、換気に留意していれば、これまでの実績から、まずカビの発生はないと思います。
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立体的な町のような家-22/居間・食堂の組木・和室。
http://noguchintk.exblog.jp/16135788/
2012-06-25T15:42:00+09:00
2012-07-28T16:29:50+09:00
2012-06-25T15:42:27+09:00
noguchintk
住宅
居間・食堂南北方向の中心やや西に偏心した位置に立ち上がる、この住宅の大黒柱的象徴となることを願って設けたオブジェ=組木です。
(詳細はこのblogシリーズ第2回の解説に譲りますが)下部2連の筋違、その上部で方杖状に開く小屋束共、地震時の南北(写真左右)方向の横揺れに抵抗(東西方向の横揺れには主として奥側の間仕切りに組み込まれた筋違が抵抗)します。
居間・食堂を町の広場に例えますと、このオブジェは木陰をつくる2本の大きな樹木のようにも見えます。
このオブジェは、奥右寄りに見える階段吹抜け越しに、各階主要な位置から町のランドマークのように視界に入ってきます。
居間・食堂南の西側、前の写真左端に続く和室です。
居間・食堂の延長、来訪者の宿泊、遠い将来の夫妻の寝室等を想定して計画されました。
奥右を出ると、正面が階段吹抜け、すぐ左側に浴室・トイレに続く洗面・脱衣室入口が有ります。
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立体的な町のような家-21/居間・食堂。
http://noguchintk.exblog.jp/16074774/
2012-06-17T19:15:00+09:00
2012-07-28T16:32:22+09:00
2012-06-17T19:14:59+09:00
noguchintk
住宅
今回からは、主要な各室ごとに焦点を絞って、案内させて頂こうと思います。
まず初回は居間・食堂です。
北側道路から駐車場を横切り、木製アプローチデッキを経て玄関に入り、さらに左に進むとこの光景に出合います。
(このblog「立体的な町のような家」最初の頃にお話しました)上部に方杖状の束が開く180角の太柱からなる筋違のオブジェ=組木が垂直に立ち上がるその向こうに左右(南北)に低く水平にスーッとのびる約2.5間長のセンターテーブル、さらにこれに重なるように、壁面に沿って総長5間ほどの調理+デスクカウンターが見えます。
小さくて分かりにくいですが、センターテーブルには5m程の高さから3台のコードペンダントが降りてきます。
センターテーブル北端から、南側バルコニー方向に向かって立ってみます。
まだ椅子がセットされていないので、センターテーブル廻りが一寸寂しい感じがしますが、計8脚の椅子が並ぶ予定です。
野地板現しのとても高い天井は、水平に天井を張ってしまえば小屋裏としてデッドスペースになってしまう部分を、オープンにすることによって誕生しました。
南北に居間、食堂を配置し夏季の南からの卓越風を捉え、北に抜くこと。
耐震上必要になった部屋中央の筋違をこの家の大黒柱的象徴としてオブジェ化すること。
垂直に立ち上がるそのオブジェや柱に対し、南北の風の方向に水平に流れるように家具を配置すること。
北側開口外に樹木を配し、その梢の広がりが居間・食堂の住人と道行く人双方にとっての心地よい緩衝とすること。
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立体的な町のような家-20/階段吹抜けを2階から見下ろす。
http://noguchintk.exblog.jp/16025323/
2012-06-10T18:28:00+09:00
2012-07-28T16:34:59+09:00
2012-06-10T18:28:29+09:00
noguchintk
住宅
居間・食堂側から階段吹抜けを見下ろしてみます。
右側に階段が2層、左側に子供室やランドリールーム入口から光が床面をなでるように届いています。
正面奥に洗面室の白い洗面台が見えます。
反対側、家族室への階段下り口から見える光景。
前回blogの見上げる時の光景は、光が上空から降りてきて、普段は視界に入らない重なる天井や意外に大きく浮かび上がる階段が急に目に飛び込んできて、動的な感じがしました。
これとは対照的に、
今回の見下ろす時の光景は、全貌出来る床面のひろがりに光がなでるように差し込んできて、静的で平穏な世界を感じます。]]>
立体的な町のような家-19/階段吹抜けを見上げる。
http://noguchintk.exblog.jp/15976270/
2012-06-03T17:39:00+09:00
2012-07-28T16:36:27+09:00
2012-06-03T17:39:56+09:00
noguchintk
住宅
1階家族室から見上げますと、屋上階段室から居間・食堂吹抜けの小屋組までが見えて、一寸壮観です。
同じ家族室から反対側屋上階段室方向を見上げてみました。
階段吹抜けに、2階の和室や浴室・洗面室入口、屋上ルーフバルコニーに面する開口からの光が届いています。
階段に沿って0.75坪の吹抜けを計画し、階段の蹴込み板を設けず、手摺や手摺子の存在感をなくし、さらに階段室周辺の壁を閉じたり解放したりすること等により、前回紹介しました写真や、このような景色が誕生することとなりました。
次回は階段吹抜けを見下ろした写真をお見せしたいと思います。]]>
立体的な町のような家-18/階段吹抜けを通して居間・食堂方向を見る。
http://noguchintk.exblog.jp/15942215/
2012-05-29T17:45:00+09:00
2012-07-28T16:38:08+09:00
2012-05-29T17:45:26+09:00
noguchintk
住宅
5月20日、オープンハウス、終了後施主検査
5月21日、写真撮影
5月22日から残工事+手直し工事
そして、5月25日(金)施主への引き渡し説明後、無事引き渡しが終わりました。
途中東北大震災の影響で、工事開始を2カ月ほど見合わせることになりましたが、
基本設計開始前の事前調査を含めますと、竣工に至るまでに足掛け2年5カ月程の時間が経過しました。
事前調査3か月、設計期間1年(業者見積もり期間を含みますが、その間も不足の設計図を書き進めていました)、施工期間1年、すごい時間です!
引っ越された施主から嬉しいメールが届きました。
「あらためて素晴らしい家をありがとうございました!週末,合計10世帯くらいの友人ご家族が入れ替わり立ち寄ったり引っ越しを手伝ってくれたのですが,その家に来た時の感嘆の声を先生や工務店の方々にも是非聞かせたかったです!」
これまでは、工事進行中の写真を順次説明させて頂いてきましたが、今回からは、ほぼ完成状態の写真をお見せ出来ます。
2階浴室などの水廻り前の廊下から、階段吹抜けを通して、居間・食堂方向を見た写真です。
(詳細な説明はこれまでの関連blogをご参照下さい。)
例の木組みに階段手摺や居間・食堂のセンターテーブル、その奥の総長5間の調理カウンター+机、その上のつり戸棚や最高5m程天井から下りてくるコードペンダントが新たに加わっています。
これは屋上階段室から、同じ方向に居間・食堂を見下ろしたものです。(7.13安川千秋氏の写真に入れ替えました。)]]>
立体的な町のような家-17/1,2階バルコニーもほぼ完成!
http://noguchintk.exblog.jp/15864135/
2012-05-14T12:40:00+09:00
2019-03-31T15:47:26+09:00
2012-05-14T12:40:09+09:00
noguchintk
住宅
今回は、遠望でしか見て頂けなかった2階バルコニーを近くから見上げた写真と、完成した1階バルコニーの写真をご紹介します。
建物から持ち出された杉大梁に、床組みし、これに厚25の床板がスノコ状に張られ、外周には支柱が立てられ、手摺が架け渡されてています。
室内から伸びる大梁以外は全て、水に強い米ヒバを使用。
梁、床組み材、手摺の天端や小口は全てガルバリウム鋼板でカバーしています。外部に使用される木材の最も雨や太陽光の紫外線で痛みやすい部分をこのように保護することで、耐久性は飛躍的に向上します。
床板はさすがにそうもいきませんので、将来、張り替えられるようにしています。
1階バルコニーも2階バルコニー同様の仕様によっていますが、
2階バルコニーの建物から持ち出された大梁に代わって、1階では柱状改良された地盤の上に乗る建物の基礎から持ち出された鉄筋コンクリートの梁がバルコニー全体を支え(この写真では見えない床下の話ですが)、将来この部分の万一の地盤の沈下に備えています。
バルコニーの土台はこの鉄筋コンクリートの梁と錆に強いステンレス製のアンカーボルトで緊結されています。
5月20日(日)、この「立体的な町のような家」のオープンハウスを行います!
ご興味のある方は、是非、ご参加下さい。(参加無料)
お申込みは
野口泰司建築工房ホームページ(左欄上部アドレスからアクセス下さい)「お知らせ」欄から。、]]>
立体的な町のような家-16/南面する浴室、ほぼ完成!
http://noguchintk.exblog.jp/15835448/
2012-05-08T11:35:00+09:00
2012-05-14T16:23:22+09:00
2012-05-08T11:35:29+09:00
noguchintk
住宅
居間・食堂を2階東寄りに配置し、南北に風を抜くことと、浴室を2階南側バルコニーに面する南西角に置き、眺望や風・陽光を堪能できるようにするという部屋配置の構想は、基本設計段階のスケッチ開始時に迷うことなく、ゆるぐことなく確定しました。
パノラマ状に開けた南斜面、この敷地に接する道路や隣家の状況等の立地、そして何より自然志向のご家族という条件から、ほぼ必然的に導かれたと言ってよいでしょう!
南側バルコニーに向かって可能な限り開き、湯船につかった状態でこれに真正面に対し、右手前の縦長の開口からは、遠く丹沢方向の展望が楽しめます。正面から入った風がこの窓から抜けていきます。
浴室ー洗面脱衣室間は透明ガラスで広々と一体化させました。ガラスには万一の破損時、飛散しない合わせガラスを採用しています。
まだ未設置の状態ですが、その中間に設けられる木製ガラス戸を受ける2本の方立には、水に強いサワラを使用し、万一、将来根元が腐食した時には、取り換え出来るように納めています。
昼間は勿論、バルコニー側に夜間スポットライトを点灯し室内側を消灯すれば、ブラインドのすだれ効果で、外部からの視線は遮られます。
浴室の床や腰は白50角のモザイクタイル、洗面脱衣室も含めその他の床、壁、天井はこれもサワラの縁甲板生地仕上げとし、家具類も白でまとめ、サワラの縁甲板に対比させました。
又、この住宅全てが真壁で、柱間を杉縁甲板横張りとしているのに対し、この浴室・洗面脱衣室、そしてこれに続くトイレは全て、大壁・縦張りとし、一寸モダンに仕上げています。
縦張りとしたのには浴室での水切れに配慮したという理由もあります。
5月20日(日)、この「立体的な町のような家」のオープンハウスを行います!
ご興味のある方は、是非、ご参加下さい。(参加無料)
お申込みは
野口泰司建築工房ホームページ(左欄上部アドレスからアクセス下さい)「お知らせ」欄から。、]]>
立体的な町のような家-15/家具工事が進む家族室、居間・食堂
http://noguchintk.exblog.jp/15795293/
2012-04-29T23:28:00+09:00
2012-04-30T18:50:30+09:00
2012-04-29T23:28:50+09:00
noguchintk
住宅
今回は、家族室と、まだ工事途中ですが、居間・食堂の、家具が納まりつつある様子を紹介させて頂きます。
このblog第8回で紹介しました写真と反対方向、東側から西方向を見ています。
まだ一番奥の洗面室まわりは工事が完了していませんが、手前の家族室は子供室前の本棚や右手前の2間巾の机が納まり、大分部屋らしさを増し、空間が生き生きしてきているのを感じ取って頂けるのではないかと思います。机の端の太柱と筋違の向こうに、2階から下りてくる階段が見えます。
2階居間・食堂の東側5間の壁に取り付く調理台(向こう2.5間)、机(手前2.5間)と、中央に2.5間弱のセンターテーブルの納まる光景は、まだ家具工事進行途中(未塗装段階なので、家具も白っぽく写っています)ですが、予想たがわずスケール感十分です。
これらの家具の詳細については、後日、説明させて頂ければと思いますが、センターテーブルの3本の脚についてだけ、一寸、触れてみます。
施主夫人の実家は林産地としても有名な和歌山で、その倉庫に、今は亡き父親が一時林業に取り組んでいた時代のかなりの木材が保管されていると云うことでした。もう2年ほど前になりますが、もし可能であれば、その木材を今回の新築に使ってみたい、と云う話が持ち上がり、ご家族にご一緒して、和歌山を訪ねたことがあります。
結果的には、それらの材は間伐材を製材したもので、乾燥した結果105角に満たないものがほとんどであることが分かり、採用を断念することになりましたが、後日、ご家族で和歌山に行かれた折、その中から数本の桧の角材を選び、車に積んで来られ、これを何かに使えないだろうかと相談を持ちかけられました。
(ご主人、意外と奥さん思いなんです!)
その、奥さんの故郷や父親の思い出が詰まった角材がこの家、この家族の象徴のひとつとも言えるセンターテーブルを支えることになったという訳です。
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立体的な町のような家-13/アプローチデッキと2階バルコニー
http://noguchintk.exblog.jp/15723375/
2012-04-14T22:01:00+09:00
2012-04-25T08:15:23+09:00
2012-04-14T22:01:35+09:00
noguchintk
住宅
土曜の現場定例監理日と、今日日曜、必要があって改めて現場に赴き撮ってきましたものの中から、北側道路から真正面にこの住宅の全景を見た写真と、2階南側バルコニーに出て、東側の端から西側に向かって見た深い軒と左手に広がる遠望を収めた写真をお見せしたいと思います。
北側道路から2階アプローチデッキ、玄関方向を真正面に捉えました。
ほぼ逆光の中での撮影となり、屋根がハレーションをおこしていますが、
正面深い軒下左寄りの列柱、その背後が自転車置き場。
その右手奥がまだ仮設ドアの状態ですが、杉縦張りの両袖を持つ、同じく杉縦張りの背の高い木製ドアが設置される予定の玄関入口。
その右側が外部用雑物収納庫の背面。その背後にも自転車を置けます。
列柱左側が1階から伸びてくる樹木の梢が広がる予定の庭上部の空間。
そして、その向こうに居間・食堂の北側窓が見えます。
大屋根の右上部は、これまで、このブログで何度もとりあげました階段吹抜けの屋上部分。
これらについての詳細は、既に「立体的な町のような家」第5回目のブログで説明させて頂きました。参照頂ければと思います。
南側、手前から居間・食堂、和室、そして一番奥の浴室各室に面するバルコニーです。
浴室前の手摺は外壁と同じ仕上げをし、外部下からの視線を遮っています。
キャンテイレバーで1.35メートル持ち出された米ひばスノコ張りのバルコニー、上部はこれをカバーする1.45メートルの大軒。
左側に多摩丘陵のすそ野が広がります。
バルコニー先方の方杖が、ルーフバルコニーで切り取られた大屋根の軒を支えると同時に、居間・食堂、和室前とその奥の浴室前の空間を軽く仕切っています。]]>
立体的な町のような家-12/居間・食堂から屋上階段ホール方向を見上げる。
http://noguchintk.exblog.jp/15692468/
2012-04-08T21:29:00+09:00
2012-04-09T15:03:43+09:00
2012-04-08T21:29:40+09:00
noguchintk
住宅
全長4.3メートル程の食卓の北寄り(写真では右寄り)、あるいは、その手前の調理台方向から見た写真です。
水平方向からは直接光が届かない2階階段ホール、そしてその上部、ルーフバルコニーからの光に浮かび上がる屋上階段ホール。
大パノラマを持つルーフバルコニーが「さー、いらっしゃい」と誘っているような光景です!
水平方向階段ホールの向こうに見える光のさす部屋は、一寸いい感じで仕上がりつつある南側浴室に続く洗面室。
屋上階まで立ち上がる階段ホールそのものが、例の上部に方杖状の小屋束を持つ組木のオブジェと対をなすボイドな空間のオブジェになったような気がします。
食卓全位置から組木のオブジェと共にこのボイドなオブジェが目を楽しませ、外部の自然を想起させます。]]>
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